どの口が言ってんだって話

もう全然!ほんとぜ~んぜん 未分類
イラスト参考元:地獄のミサワ様

あれは新居を探しに

色々な不動産を巡っていたときのこと

駅近で一軒家を格安で賃貸できる

という情報を見つけた

早速内見を予約し、当時の夫(現在は元夫)

と見に行くことになった


その家はぱっと見普通の一軒家だった

とりあえず中に入ってみると

玄関は人が横に2人並べるくらいの幅だったが

シューズボックスも備え付けられているので

使い勝手は良さそうな感じ

1階はリビングダイニングキッチンと風呂トイレ

壁紙は明るいトーンのブルーグレーで

おしゃれな雰囲気

ガスコンロは3ツ口のコンロでシンクも新品

お風呂もトイレもリフォームされていて

全体的にとても素敵だった

「え、めっちゃ綺麗じゃん」

「ここ良くない?」

などの感想を言い、お互いにこの物件で

進めても良いのではと頷きあっていた

「じゃあ、2階をご案内しますね」

そう言われ不動産会社の方に案内されて

少し幅の狭い階段を上がっていくと

急に

頭が重くなるような感じがした

2階は2つの部屋が3枚の引き戸で仕切られていて

扉を開けると広々した空間になるのだという

案内されたその時はそれぞれの部屋が

扉によって仕切られて おり

また雨戸も閉められていたので

蒸し暑い空気が溜まっているようだった

偏頭痛持ちの私はそのせいで

頭が重く感じるのだと思った

不動産会社の人が引き戸を全開にして

2階を1つの空間にし

窓を開け雨戸も開いてくれた

新しい空気が入れば頭痛も

少しは和らぐだろうと思っていたが

あまり効果はなかった

「こうやって窓を開けると割と日差しもしっかり入りますよ」

その日は特に雲もなく

天気もそこそこ良かったはずなのに

なぜか私は2階をあまり明るく感じることができなかった

窓を全て開けても

まるでグレーのフィルターがかかっているように

空間自体がなぜか暗かったのだ

なんならあまり外光の入らない

1階の方が明るく感じた

内見も終わり

頭痛による不快感を抱きながら

その家を後にした

不動産会社に戻り、いざ契約…

というタイミングで

案内してくれた担当者の方が言った

「実はあの物件は、精神的瑕疵有り物件でして…」

「人が亡くなっているんです」

それを聞いて私と夫は顔を見合わせた

絶対に2階で亡くなっていると思った

内見時に夫も異変に気付いていたようだ

実は夫はいわゆる 見える人 だった

(私は何にもわからないが、体調が

変になったりするタイプではある)

流石に人の亡くなっている家を借りるのは…

と躊躇し、契約はとりあえず保留にしてもらい

翌日結論を連絡させてもらうことにした



夫にどうするか聞いてみると

めっちゃ強気にこう言ってきた

「まあ俺は帰りも遅くなるし

ほとんどあの家で過ごすことはないと思うよ。

だから俺は別にどっちでも良い。

君があの家で1人俺を待つことが

できるかどうかじゃないかな。」

なるほど、確かにそうかもな

どうするか… 確かに人は死んでいるが

ぶっちゃけ この世の中至る所で

人は死んでいる訳で

たまたま借りたい家で死んでいるだけっちゃあ

死んでるだけか…

「借りてみようか。明日電話しておくね」

夫の了承も得たので、

まあどうにかなるやろと眠りについたその晩

「う…うぅ…」

と声がする

眠りから覚めた私が横をみると

夫が眉間に皺を寄せ苦しんでいた


夫よ…


めっちゃうなされてますやん(爆笑)

しっかり影響受けてますやん

なーにが「私が待てるかどうか」や

お前が耐えられとらんやないかい!

とりあえずうなされてる夫を放置して寝た

翌朝

「昨日めっちゃうるさかったんやが?」

と言うと

「俺あの物件無理ぃ」

としょぼしょぼの顔で言ってきた

そうだろうよ

当然不動産会社にもお断りの電話をし

結局別の家を借りて

そちらに引っ越すことにした

不動産会社の人に

「理由を伺っても?」

と言われたが

「夫が取り憑かれまして笑」

と言えるわけもなく

「いや、やはり人が亡くなられている

お家はちょっと…」

と無難に答えておいた

やっぱ人が亡くなってる家って

むずかしいよね

爆笑

終わり

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